改めて「なぜこれをやるのか」を書いておきたくなりました。
私は、一人ひとりに“キャリアオーナーシップ”を持ってほしいと思っています。自分は、どう生きたいのか。もっと貪欲に考えていい。
人生には、波があります。今はガッと打ち込みたい時期もあれば、ずっと働き続けたいからこそ、今は少しペースを抑える時期もある。どちらも、その人にとっての正解です。
そして、「働きたくても、働けない」人もいます。
子育てや介護を一生懸命がんばっている人って、たいてい、仕事にも一生懸命なんですよね。どっちも、捨てられない。
その結果、「今は家庭を大事にする」と判断する。でもそれは、仕事を切り捨てたわけじゃない。家のことをやりながらも、頭の中は仕事のことでいっぱいだったりする。
本当は、働きたい。でも今この瞬間は、家族を、両親を、大切にしたい。ここで仕事に全振りしたら、きっと後悔する。——そんな葛藤の中で、生きていると思うんです。
こんなに仕事のことを思ってくれている人を、手放しちゃいけない。「今は、いいんだよ」って言える、温かい職場が、もっと増えてほしい。きっとその人は、喜んで戻ってきてくれます。
人には、それぞれのタイミングがあります。なのに、全部を一律にそろえた制度は——「働きたいのに、働くな」も、「事情があるなら戦力外」も——どこかで、人を取りこぼしてしまう。これだけ多様性が大切にされ、個人が尊重される時代に、その歪みが、退職という形で表れている。
「みんな一緒、平等」の制度は、本当は誰のためのものでしょうか。管理する側が楽をするため、抑えこむためのものになっていないか。そろそろ、本質を考えるときだと感じます。
私は、平等や公平ではなく、“お互い様”だと思っています。「あの時、助けてくれたよね。今度は私が助けるよ」「あの時こうしてもらった。今度は自分が頑張る番だ」——人って、そういうものですよね。感情で動く生き物だから。ルールで縛られて「納得しろ」と言われても、たぶん腹落ちせず、モヤモヤが残る。皆さんにも、覚えのある感覚じゃないでしょうか。
だからこそ、まず会社が、社員に寄り添う。
寄り添うから、社員も会社に寄り添ってくれる。
多くの人が、心のどこかで思っています。「どうせ会社は、自分のことなんて見てくれない。使うだけ使う。だから自分も、同じだけ返せばいい」と。——悲しすぎませんか。だから、私たちがまず変わる。先に動く。そうすれば、きっと「恩返ししたい」と思ってもらえるはずです。
世の中には、本当にいろんな立場の人がいます。その一人ひとりに、合う形があっていい。そしてこれは、後世に——子どもたちに、豊かさを残していくこと。その一つの形だと、私は信じています。
はたらく、をもっと豊かに。
LIFBASE
代表 奥田 健太